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暑い日

written by 剛久




「おいあゆ。 これでなんか飲み物買って来い」

そう言って、財布を手渡す。

もうすぐ7月も終わろうとする、今日この頃。
あの寒かった冬とは打って変わって、容赦ない陽光が俺達を襲う。
あゆと遊びに出たのはいいが、あまりの暑さに2人ともダウンしていた所だ。

「自分で行ってよ…。 ボクだって暑いんだから」
「まあ確かに、魚類にはこの暑さは辛いかもしれないが、だからこその修行だ」
「うぐぅ、なんか色々間違ってるよ…」

そう言いつつも、俺から財布を受け取るあゆ。
しぶしぶながらも、買いに行ってくれるようだ。

「しょうがないなぁ…。 じゃあ、行ってくるよ」
「ああ。 ネコババすんなよ。 俺の全財産なんだから」
「しないよっ!」







「祐一君、お待たせー」
「おう、待ちくたびれたぞ」

はい、とジュースを手渡される。

『のどごしスッキリ 新ゲルルンジュース』

俺は、自慢の肩を見せつけてやった。

「わぁっ、何するんだよっ!」
「飲めるかっ、こんなワケわかんないモノ!」

どうやら、俺がこの暑さから逃れるには、まだ時間がかかりそうだった。


- Fin -



update:03/04/20
last update:'07/08/21 06:42:42
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